皮膚がんとは
近年、紫外線の影響を受けやすい人々の間で、皮膚がんが増加しています。
皮膚がんにはいくつかの種類があり、代表的なものとしては「基底細胞癌」「有棘細胞癌」「悪性黒色腫(メラノーマ)」があります。
それぞれに特徴があり、治療方法も異なりますが、いずれも早期発見が予後を大きく左右します。
皮膚がんの種類
1.基底細胞癌(きていさいぼうがん)
基底細胞癌は、皮膚がんの中で最も多いタイプです。
このがんは、通常、顔や首、手の甲など、紫外線を浴びやすい部位に多く見られます。
ゆっくりと進行し、転移することは少ないですが、放置しておくと周囲の組織に浸潤し、治療が困難になることがあります。
2.有棘細胞癌(ゆうきょくさいぼうがん)
有棘細胞癌は、皮膚の表面にある角化細胞から発生するがんです。
主に顔、耳、口の周り、手の甲などに発生します。
基底細胞癌よりも進行が速く、転移する可能性も高いですが、早期に発見し治療することで治癒する確率が高くなります。
3.悪性黒色腫(メラノーマ)
悪性黒色腫はメラノーマとも呼ばれ、メラニン色素を生成するメラノサイトという細胞から発生します。
他のがんと比べて転移が早く、進行が早いことが特徴で、皮膚がんの中で最も危険とされるタイプです。
皮膚がんの診断法
皮膚がんの診断では、皮膚の一部を採取して顕微鏡で調べる「生検」を行います。
皮膚がんが疑われる場合は、早期の診断と治療が予後に大きな影響を与えます。
皮膚がんの治療法
皮膚がんの治療方法はがんの種類や進行具合によって異なりますが、主な治療方法は以下の通りです。
手術:皮膚がんが小さく、局所に留まっている場合、がんを切除する手術が行われます。早期発見の場合は高い治癒率が期待できます。
薬物療法:進行した皮膚がんには、免疫療法や化学療法が使われます。これにより、がん細胞の成長を抑制することができます。
放射線治療:がんが切除不可能な場合や、再発のリスクが高い場合には、薬物療法に加えて放射線治療が行われることがあります。
当院では生検での皮膚がんの診断が可能です。治療に関しては専門施設へご紹介いたします。
まとめ
皮膚がんは早期発見と適切な治療によって治癒します。
気になる症状があれば早めに皮膚科を受診しましょう。