治療

紫外線療法の解説

紫外線療法(光線療法)とは


紫外線療法とは、医療用の紫外線を皮膚に照射して、炎症や免疫の異常を整え、皮膚疾患の症状を改善する治療法です。

皮膚の病気の中には、免疫の過剰反応が関係しているものが多くあります。

紫外線には、免疫を適切に抑制する働きがあり、外用薬や内服薬だけでは改善しにくい疾患にも効果が期待できます。

 

対象となる主な疾患


紫外線療法は、以下の皮膚疾患に効果が認められています。

  • アトピー性皮膚炎
  • 円形脱毛症
  • 白斑(はくはん)
  • 尋常性乾癬
  • 掌蹠膿疱症 など

 

治療の流れ


初診時に医師が皮膚の状態を診察し、紫外線療法の適応があるかを判断します。

専用の照射装置を用い、全身または部分的に紫外線を数十秒〜数分照射します。

照射時間や回数は、皮膚の反応を見ながら慎重に調整します。

多くの場合、1~2週に1回のペースで継続的に行い、数回から十数回の治療で改善が見られることが多いです。

症状が落ち着いた後も、再発予防のために一定期間継続することをおすすめしています。

 

治療の効果と安全性


紫外線療法は、薬剤を使わずに皮膚の免疫バランスを整える自然な治療法です。

全身への副作用が少ない安全な治療として知られています。

副作用として、一時的な赤み、ヒリヒリ感、乾燥、軽いかゆみが出ることがありますが、多くは数日で治まります。

 

費用について


紫外線療法は、健康保険の適用がある治療です。

費用は、3割負担の方で1回あたり約1020円かかります。

 

当院での取り組み


福岡市西区のあさひ皮膚科クリニックでは、最新の紫外線照射装置を2台(ナローバンドUVB、エキシマライト)導入し、患者さま一人ひとりの症状や皮膚タイプに合わせた最適な照射条件を設定しています。

治療効果を高めるため、外用療法や保湿ケア、生活習慣の見直しなども組み合わせ、総合的に皮膚の健康をサポートします。

初めての方にも安心して受けていただけるよう、照射前後のケアや注意点についても丁寧にご案内いたします。

 

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