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多汗症の原因と治療

多汗症とは


多汗症(たかんしょう)は、過剰に汗をかく症状を指します。

私たちの体は体温調節のために汗をかきますが、多汗症の方は、実際に必要な体温調節以上の汗をかくことが特徴です。

特に手のひらや足の裏、腋の下など、特定の部位に集中することが多いですが、全身に広がることもあります。

 

多汗症の原因


多汗症には大きく分けて2つの種類があります。原発性(一次性)多汗症と、続発性(二次性)多汗症です。

  1. 原発性多汗症

主に遺伝的な要因によって引き起こされ、特定の部位に過剰な汗をかくことが特徴です。

例えば、手のひら、足の裏、腋の下、顔などが挙げられます。

特に、精神的な緊張やストレスが引き金となることが多く、感情的な興奮や不安を感じると、汗の分泌が急激に増加することがあります。

  1. 続発性多汗症

続発性多汗症は、何らかの病気が原因で汗を過剰にかく症状です。

例えばホルモン異常(甲状腺機能亢進症など)などが関係します。

発症の原因となっている疾患を治療することが最も重要です。

 

多汗症の治療法


多汗症の治療方法は、その原因や症状の程度に応じて異なります。

以下の治療法が一般的です。

外用薬(塗り薬):交感神経の働きを抑える抗コリン薬が含有された外用薬を使用することで、汗腺の活動を抑え発汗を減らします。

内服薬(飲み薬):交感神経の働きを抑える抗コリン薬の内服薬を使用します。副作用が多いため、継続の使用は難しいことが多いです。

ボトックス注射:ボツリヌス毒素を汗腺に注射することで、汗の分泌を一時的に抑える方法です。

 

当院では外用薬と内服薬での治療が可能です。

 

まとめ


多汗症は、過剰な汗をかくことで日常生活に支障をきたす症状です。

適切な治療を受けることで症状を改善することができます。

気になる症状があれば早めに皮膚科を受診しましょう。

 

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