熱傷(やけど)とは
熱傷(やけど)は、熱によって皮膚が損傷を受けた状態です。
熱傷の原因はさまざまで、熱湯や蒸気の接触だけでなく、化学物質などによるものもあります。
軽度の熱傷は自宅での治療で回復しますが、重度の場合は専門的な医療処置が必要です。
熱傷の原因
熱傷の原因には以下のようなものがあります。
火:火や熱源(ストーブ、オーブンなど)との接触が原因です。家庭内での事故や料理中に発生することが多いです。
熱湯・油:加熱した水や油に触れることで起こります。お湯をこぼしたり、料理中に油が飛ぶことで顔や手を火傷することがあります。
化学物質:酸やアルカリ性の化学薬品(漂白剤や洗剤など)に触れることで発生する熱傷です。特に工場や実験室などで起こります。
熱傷の種類
熱傷はその深さや範囲によって、一般的に3つの度合いに分類されます。
1度熱傷(軽度):皮膚の表面に炎症が起こり、赤くなったり、軽い腫れが見られる状態です。数日内に自然に回復します。
2度熱傷(中等度):皮膚の表皮だけでなく、真皮にも損傷が及んだ状態です。水ぶくれができ、強い痛みを伴います。
3度熱傷(重度):皮膚全層が焼けることにより、皮膚が白っぽくなったり、黒くなったりします。深い組織まで損傷が及び、痛みを感じにくくなる場合もあります。
熱傷の治療法
熱傷の治療は、その度合いや範囲に応じて異なります。
軽度の熱傷は自宅で対処できることが多いですが、重度の熱傷は速やかな専門医の治療が必要です。
1度熱傷:冷却と保湿が基本です。まず、冷たい流水で20分間患部を冷やします。その後、炎症を抑えるための軟膏を塗布し、乾燥しないように保湿を行います。
2度熱傷:水ぶくれができた場合、無理に破らないようにしましょう。破れてしまった場合は、医師の指導を仰ぐことが重要です。傷口が深い場合、病院で治療を受けることが推奨されます。
3度熱傷:3度熱傷は、大量の水分補給、感染防止、場合によっては手術や皮膚移植が行われます。生命に関わることがあるため、即座に救急医療を受ける必要があります。
まとめ
熱傷は、軽度から重度までさまざまな症状を引き起こし、状況に応じた適切な治療が必要です。
軽度の熱傷は自宅で対処できることが多いですが、重度の熱傷は専門医の治療を早期に受けることが重要です。
気になる症状があれば早めに皮膚科を受診しましょう。