感染症

伝染性軟属腫(水いぼ)の原因と治療

伝染性軟属腫とは


伝染性軟属腫は、ポックスウイルスによって引き起こされる皮膚の感染症です。

皮膚に小さな膨らみが現れることが特徴で、水っぽい光沢があることから「水いぼ」と呼ばれています。

主に子供に生じ、自然に治癒することが多い疾患ですが、周囲に感染を広げる可能性があるため、適切な治療と予防が重要です。

ポックスウイルスとは


水いぼの原因はポックスウイルスです。

このウイルスは、皮膚に直接接触することによって感染します。

具体的には、感染した人の皮膚と触れたり、感染した物品(タオルや衣服など)を共有したりすることで広がります。

伝染性軟属腫の治療法


水いぼの治療法にはいくつかの方法があります。

自然治癒:水いぼは自然に治癒するため、治療せずに様子をみるのも一つの方法です。ですが治療を行うことで回復を早めたり、他人に感染させないようにすることができます。

摘除:水いぼの膨らみをピンセットを使って物理的に除去する方法です。痛みを伴うため、治療前に麻酔テープを使用することが多いです。

水いぼクリーム:銀イオンが配合されたクリームを塗ることで治癒を促進させることができます。

プールに入ってよい?


水いぼはプールの水で感染することはありません。

そのため厚生労働省や学会のガイドラインでは、水いぼがあってもプールに入ってよいことになっています。

プールの水では感染しないので、プールに入っても構わない。

保育所による感染対策ガイドライン

 

プールの水ではうつりませんので、プールに入っても構いません。

日本小児皮膚科学会

ただしタオル、浮輪、ビート版などを介してうつることがあるので、これらを共有することはできるだけ避けるようにしましょう。

まとめ


伝染性軟属腫は、ポックスウイルスによって引き起こされる皮膚感染症です。

主に小さな膨らみが現れることが特徴です。

自然に治癒することが多い疾患ですが、周囲に感染を広げる可能性があるため、適切な治療と予防が重要です。
気になる症状があれば早めに皮膚科を受診しましょう。

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