お肌の悩み

生まれつきのアザ(母斑)の原因と治療

アザ(母斑)とは


生まれつきか生後間もなく現れる色の変化をアザと呼びます。

またアザの医学用語として母斑という病名が使用されています。

 

アザの原因と分類


アザは、色の違いにより赤アザ、青アザ、茶アザ、黒アザに分類します。

赤アザ(乳児血管腫、単純性血管腫)

皮膚の血管が拡張したり増えたりしてできるアザです。赤表面が平らになっているタイプと隆起するタイプがあります。

 

青アザ(太田母斑、蒙古斑)

メラニン色素をもつ色素細胞が皮膚の奥深くで増えてできるアザです。徐々に薄くなっていくタイプと、消えないタイプに分かれます。

 

茶アザ(扁平母斑)

皮膚(表皮)に存在するメラニン色素が多いために、周りの皮膚より茶色く見えるアザです。

 

黒アザ(色素性母斑)

いわゆるホクロのことで、巨大なタイプを黒アザと呼んでいます。母斑細胞という細胞がメラニン色素を作り出して生じます。

 

アザの治療法


赤アザ(乳児血管腫、単純性血管腫)

血管を選択的に破壊するVビームというレーザーで治療を行います。徐々に薄くなっていくタイプでは治療をせず経過を見る場合もあります。

 

青アザ(太田母斑、蒙古斑)

メラニンを含んだ細胞を選択的に破壊するQスイッチレーザーで治療を行います。徐々に薄くなっていくタイプでは治療をせず経過を見る場合もあります。

 

茶アザ(扁平母斑)

Qスイッチレーザーで治療を行いますが、レーザーが有効なのは5人に1人程度です。またよく効いた場合でも再発することがあります。さらに照射後に逆に色が濃くなることもあり、治療を行うかどうかは慎重に検討する必要があります。

 

黒アザ(色素性母斑)

治療は手術で切除するのが一般的です。Qスイッチレーザーも効果はありますが、数十回も治療を繰り返すことも稀ではありません。

 

当院では、レーザーが必要な場合は専門施設へ紹介させていただきます。

 

まとめ


アザは生まれつきか生後間もなく現れる色の変化で、徐々に薄くなっていくタイプと、消えないタイプがあります。

消えないタイプのアザはレーザー治療で薄くなる場合があります。

レーザーが必要な場合は専門施設への紹介が可能なので、気になる症状があれば早めに皮膚科を受診しましょう。

 

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