腫瘍

乳児血管腫(赤あざ)の原因と治療

乳児血管腫とは


乳児血管腫(いちご状血管腫)は赤あざとも呼ばれます。

生後間もない赤ちゃんに見られる良性の腫瘍です。

赤ちゃんの皮膚に赤みやしこりとして現れ、原因は不明です。

 

乳児血管腫の種類


乳児血管腫は、主に以下の2種類に分けられます。

局面型:平坦な赤みとして現れる最も一般的なタイプです。徐々に隆起してくる場合もあります。

腫瘤型:盛り上がった赤いしこりとして現れるタイプです。跡形が残るケースが多いです。

 

乳児血管腫の治療


乳児血管腫は、通常、生後数ヶ月以内に大きくなり、その後、数年かけて自然に縮小し、最終的にはほとんどの場合消失します。

周囲の組織に影響を与える場合や、跡形が残る可能性がある場合は、治療が必要になります。

代表的な治療法は以下の通りです。

レーザー治療:血管を破壊する作用があるVビームを使用します。

薬物治療: 血管腫の成長を抑制し、退縮を促進するプロプラノロール(β遮断薬)の飲み薬を使用します。

経過観察:目立たない部位であれば治療をせずに様子を見る場合もあります。

 

当院では、レーザー治療や薬物療法が必要な場合は、以下の専門の施設へご紹介いたします。

>>乳児血管腫診療施設

 

まとめ


乳児血管腫は、多くの赤ちゃんに見られる良性の腫瘍で、通常は数年以内に自然に退縮します。

しかし進行が早い場合や外見に影響を与える場合には治療が必要となることがあります。

気になる症状があれば早めに皮膚科を受診しましょう。

 

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