お肌の悩み

老人性色素斑(シミ)の原因と治療

シミとは

ひとくちにシミといっても、いくつかの疾患が含まれています。

  • 老人性色素斑
  • 後天性真皮メラノーシス
  • 炎症後色素沈着
  • 肝斑

この中でシミの約80%を占めるのが老人性色素斑です。

加齢とともに現れる皮膚の色素沈着の一種で、健康に害を及ぼすことはありません。

しかし外見に影響を与えるため、治療を希望する方も少なくありません。

 

老人性色素斑の原因

老人性色素斑の主な原因は、紫外線による皮膚のダメージです。

紫外線は皮膚の表面に存在する色素細胞を刺激し、メラニン色素を過剰に生成させます。

メラニンは紫外線から皮膚を守る役割を果たしますが、長期間にわたり紫外線を浴び続けることで、メラニンが一部に集中して沈着し、シミとして現れます。

 

老人性色素斑の治療法

老人性色素斑の治療方法にはさまざまな選択肢がありますが、主なものとしては以下が挙げられます

外用薬(塗り薬):ハイドロキノンやトレチノインを含んだ外用薬を使用します。

レーザー治療:レーザーでメラニン色素を破壊する方法で、Qスイッチレーザーなどが使用されます。個人差はありますが、一度のレーザーで良くなる方もいらっしゃいます。ただし治療後に一時的に色素沈着を起こすことに注意が必要です。

光治療(IPL):光を使ってメラニンを破壊する方法です。レーザーに比べてマイルドで、痛みや色素沈着が少ないという利点があります。ただし複数回の照射が必要となり治療期間は長くなります。

紫外線対策:シミの原因となる紫外線の対策も重要です。外出時には必ず日焼け止めを使用しましょう。SPF30以上、PA++以上の製品を選び、こまめに塗り直すことが効果的です。

 

当院では外用薬での治療を行っています。

 

まとめ

老人性色素斑は、紫外線が主な原因となる皮膚の変化です。

適切な予防と治療を行うことで、軽減または改善することができます。

また日焼け対策をしっかりと行うことも重要です。

気になる症状があれば早めに皮膚科を受診しましょう。

 

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