感染症

帯状疱疹の原因と治療

帯状疱疹とは


帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、水痘・帯状疱疹ウイルスというヘルペスウイルスによって引き起こされる感染症で、高齢者や免疫力が低下している人に多く見られます。

体の片側に帯状に水ぶくれができることから「帯状疱疹」という名前がつけられています。

最初は痛みやかゆみ、しびれを感じ、その後に赤い斑点や水ぶくれが現れます。

この皮膚の変化は数週間以内に回復しますが、痛みは長引くことがあり、これを「帯状疱疹後神経痛」と呼びます。

 

水痘・帯状疱疹ウイルスとは


帯状疱疹の原因は、みずぼうそうを引き起こす「水痘・帯状疱疹ウイルス」というウイルスです。

みずぼうそうは主に子供に発症し、治療を受けることで回復しますが、ウイルスは完全には体内から排除されず、神経細胞に潜伏します。

その後、免疫力が低下するなどの理由でウイルスが再活性化すると、帯状疱疹が発症します。

 

帯状疱疹の治療法


帯状疱疹は早期に治療を始めることが重要です。

抗ウイルス薬:抗ウイルス薬の飲み薬を発症から72時間以内に開始することで、症状の進行を抑えたり合併症のリスクを減らすことができます。

鎮痛薬:痛みが強い場合には、痛みを軽減するために鎮痛薬を使用します。また症状が強いときはペインクリニックでの神経ブロックも有効です。

 

帯状疱疹の予防法


帯状疱疹を予防するためのワクチンがあります。

ワクチンは帯状疱疹を発症するリスクを大幅に減らすだけでなく、発症した場合でも症状を軽減し、帯状疱疹後神経痛のリスクを低減する効果があります。

 

まとめ


帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化することによって発症します。

早期に治療を始めることが重要であり、抗ウイルス薬や痛みの管理が効果的です。

気になる症状があれば早めに皮膚科を受診しましょう。

 

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